クモをペットとして飼っている愛好家は、同種のクモでも一匹一匹まったく違う顔をしていると言い名前を付けていたりするものですが、マクロ写真でアップを見てみると確かに個体ごとに実に個性的な顔をしていることがわかります。
オクラホマ州のThomas Shahan氏が撮影したハエトリグモのマクロ写真は、そんな個性豊かなクモたちの顔を実に美しく色鮮やかにとらえています。肉眼で見るクモは苦手という人でも、「近くで見るとこんなに美しい目をしていたのか」と驚かされるのではないでしょうか。(ただし本当に苦手な人は注意した方がよいかもしれません。)
詳細は以下から。
Phidippus mystaceusのメスの成虫。
顔のアップ。
さらに接近。
Phidippus piusのメス。
上の写真と同じ個体。一部が赤く見えるのは映り込みではなく、網膜の動きによるものとのこと。全長5mm以下の小さなクモなので、マクロレンズでなければ気付かないかもしれません。
オクラホマ州のRedbud Valley自然公園で撮影されたParaphidippus aurantiusのオス。この写真の撮影直後に同種のメスに食べられてしまったとのことで、このオスがコオロギを捕食した後にメスに捕らえられる様子は動画でも公開されています。
Phidippus princepsのメス。目の色は周囲のものの反射やライティングによる違いだけでなく、肉眼で見ても種や個体によって違う色をしているそうです。
中央の目と外側の目の色も随分違います。近づくと写真家の着ているシャツの織り目まではっきりと映っているのがわかります。
これもPhidippus princepsですが上の写真とは別の個体です。この写真に映っている4つの目は中央2つがAnterior Median、外側2つがAnterior Lateralと呼ばれるものですが、写真に映っていないものも含め、ほかのクモと同じように合計8つの目を持っています。
Hentzia palmarumのオス。
Phidippus audaxのメス。緑がかった目をしたクモが多いですが、この写真ではAnterior Medianが紺、Anterior Lateralはほとんど黒のように見えます。
これもPhidippus audaxのメスで、上の写真とは別の個体。
同じくPlatycryptus undatusのメス。
種は特定されていませんが、全長5mmほどのオス。Shahan氏の推測では2つのAnterior Lateral(外側の目)の間は0.5mmほどではないかとのことです。
Habronattus coecatusのオス。Shahan氏はもちろん全身写真も多数撮影しています。
このほかにも多数の美麗なマクロ写真は以下から。
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